ご連絡有難うございます。 送信頂きました内容はすみやかに精査しコンテンツに反映致します。 引き続きマンガペディアをよろしくお願い致します。. 殺人犯の松沢良子が刑務所で産んだ子供は、殺した男の子供だった。それは、未だ消すことのできない殺した男への恨みをはらす対象を、存在させるための行為だった。良子の心の底を見抜いた刑務所内医の早川は、良子の手の届かないところへ子供を遠ざける。松沢の出所日が間近に迫った日、すでに退官していた早川が松沢に面会に来る。 エピソード「ガラスの靴ははかない」. 海辺の旅館で働く節は、初めて金を貰って客をとった。その男性は、節が愛していた外村という男性で、節が通っていた定時制高校の教師だった。節がこの海辺の町に来て10年間暮らして来たのは、彼を忘れるためだった。外村は旅館に3日間滞在したが、彼女には気づかなかった。節は別れ際、彼との唯一のつながりだったある物を見せるのだった。 エピソード「海の時間」. 女子少年院の教官、 野崎洋平 は、仮出所した菊島あけみからの便りが途絶えた事に、一抹の不安を覚えていた。あけみは、洋平が受け持った院生の中で、最も哀しい人生を送って来た少女だった。ある日、反抗的だったあけみは脱走。その時、体を張って暴力団事務所からあけみを連れ帰った洋平を信じるようになり、あけみは更生したのだ。あけみを探しに川崎を訪れた洋平だが、同姓同名の風俗嬢も、あけみとは別人だった。気落ちした洋平はラーメン屋に入るが、店を切り盛りする若い夫婦の会話を耳にし、思わず息を呑む。 エピソード「教官の雨」. 子沢山の家に生まれた太地は、鬼土焼の創始者である先生に引き取られ、やがてその家の娘、絹江と恋に落ちる。太一は土に対して純粋すぎるが故、先生と衝突するようになるのだが、ほどなく先生は病死する。残された絹江も、土に没頭する太一に寂しさを感じ始め、自分を殺して土にしてくれと懇願する。 エピソード「ひび割れた土」. 赤岸源助は警官を二人殺害した死刑囚だった。拘置所の看守だった 谷口五郎 は、死刑執行直前の源助から、娘のかほるの姿を見て来てほしいと頼まれる。後日、無実の男を処刑したのではないかとの葛藤を抱え、五郎はかほるを引き取った下河地恵介が住む八阪町を訪れる。五郎は事前に、源助逮捕の決め手となる証言をした老人の伊達徳次郎から、下河地を目撃したという供述を得ていたのだった。 エピソード「谷口五郎の退官」. 脱走を繰り返してきた 鈴木平吉 の仮釈放が迫り、彼を担当した刑事は、なぜ彼が他人の罪をかぶり、時効成立まで服役したかを問いに来た。平吉は、刑務所の15年間が自分の人生の中で一番自由だったと、静かに語り始める。平吉は、間違って生まれた郭 くるわ の子で、人間扱いされない日々を過ごして来た。しかし、30歳の時に出会った長沼文子と一瞬でお互いをわかり合う経験をし、3日間夫婦として過ごした。だが、文子は何者かに殺害される。平吉は、文子を殺したのが自分でなければ切なすぎるという思いで、時効までがんばったというのだ。 エピソード「黒の牧歌」. 塩見良夫は、世の中の人間はすべて金のために動くと、身をもって知っていた。だが、資金援助と引き換えに結婚した取引先の娘、塩見夏子はあまりにも美しく、醜い自分を愛している筈がないと、疑心暗鬼になっていく。ある日、夏子は家を出て、学生時代の登山仲間の南条と暮らし始めた。偽名を使い、南条をガイドに雇った良夫は、夏子のいる山小屋を目指すのだが、良夫が南条を殺そうとした瞬間、知らせ石が転がり、岩崩れが起きる。 エピソード「暗い傾斜」. 田舎の映画スタジオで暮らしながら、台本を書いている小畑のもとに、初めて顔を見る娘の恵子が訪れた。彼女は、自分が現在の父親と母親の幸江から生まれるはずのない血液型である事を知って非行に走り、女子少年院で自殺未遂を起こしたのだ。恵子の強い要望で身元引受人となった小畑だが、捨て鉢な態度を取る恵子を、一組の男女の愛から生まれた事を誇れないのは人間のクズだと、殴ってしまう。 エピソード「遠い抱擁」. 刑事の 片田良夫 は張り込み中に「ハハキトク」の知らせを受けたが、犯人逮捕まで現場を離れず、母親に思いを巡らせる。女手一つで彼を育ててくれた片田の母は、いつも明るかったが、たった一度だけ悲しい顔を見せた事がある。それは、仕事仲間から手に入れた東京オリンピックの開会式のチケットが、ダフ屋による偽のチケットであると、入場を断られた時の事だった。 エピソード「あの日川を渡って」. 自分の助教授昇進を決議する教授会の結果を待っている大学講師の大山は、女性講師の水野が有利だという途中経過を、奥田教授から聞かされる。大学に留まる事がいかに大変かを見てきた大山は、奥田教授と男女の関係を結んでいた。駐車場の車を移動してほしいとの連絡を受けた大山は、不注意から男性に接触。その男性は、転んだ拍子に頭を打って死亡してしまう。男性を自分の車に隠した大山だったが、奥田教授からの呼び出しで、助教授昇格を告げられる。 エピソード「象牙の罠」. 終電近い電車の中にガソリンを撒いて放火する事件が起きる。犯人の手がかりは全くなかった。警察の面目は丸つぶれで、捜査員たちの焦燥は頂点に。そんな中、刑事の 片田良夫 は、この放火事件の唯一の生き残り「マンジュウ爺さん」から犯人を聞き出そうとする。しかし「マンジュウ爺さん」は、その目の前で何が起きようと、何の関心も持たないような廃人同然の人物だった。犯人に関する有用な証言は得られなかったが、片田は、彼が「マンジュウ爺さん」と呼ばれるようになったある重要な事実を摑み、放火事件の真相に迫る。 エピソード「消えた国」. はじめは酒浸りのはじめの父に働かされ、学校に行かせてもらえなかった。そんなはじめの父を説得しようと、家を訪れた小学校教師の佐藤純子は、はじめの父に乱暴されそうになる。既に父親の暴力で朦朧としていたはじめは、斧で頭を割られて死んでいる父親の死体を見つけ、自分がやったと錯覚する。その夜、伊勢湾台風が到来し、はじめの父は家もろとも流される。時が過ぎ、純子の庇護のもと、医者となったはじめは自分が育った村に診療に訪れた。そんな中、工事中に白骨死体が発見され、検屍したはじめは偽りの報告をする。それを知った純子は、はじめの前で、いい加減に私を許してほしいと泣くのだった。 エピソード「流された記憶 前編・後編 」. 新米の刑務官、田村は、収容者の村上優子にからかわれ、衝突を繰り返していた。そんな優子の服役態度は、出所間近ながら悪化していた。ある日、優子は田村を名指しした願箋 相談申込書 を提出。夫と子供が許してくれるなら、出所する3日前の夜11時に、紙ヒコーキを投げ入れてほしい、と手紙を書いたという優子の話が、田村の頭から離れなかった。 エピソード「白い返事 メッセージ 」. 営業成績がトップの会社員、谷村健一は、妻が出産する1週間前に休暇を取り、一人旅に出た。父親の谷村健造の骨を引き取りに来てほしいという絵葉書を、健一は10年前に受け取っていた。だらしのない父親を嫌悪していた健一は、差出人が女性だという事もあり、あえて引き取りに行かなかったのだ。絵葉書の住所を訪ねた健一は、渡辺富子の娘、恵子から、富子が健造を殺してしまったという衝撃の事実を知らされる。 エピソード「海のある風景」. 能の安西流宗家、安西泰雄から、内弟子の吉岡洋子を殺害した犯人が弟子の中にいると、私立探偵の松本源助は犯人探しを依頼される。泰雄から参考にと渡された能の「定家」という物語からヒントを得た源助は、洋子の恋人で、現在行方不明の川島次郎の捜索願を警察に依頼する、と泰雄に告げる。さらに源助は、生きながらに枯れた人間などいないと、泰雄に詰め寄るのだった。 エピソード「老木の舞」. ブランドバッグ欲しさに、大学生最後の春休みに託児所でアルバイトする事にした友子は、ある日、自分が帰ったあとの託児所で、熱があった2歳の良夫が亡くなった事を知る。彼の死に相当なショックを受けた友子は、当初は無関係を装ってはいたが、やがて、自分なりの責任の取り方を模索し、良夫の母親でホステスの石川君子に会いに出かける。 エピソード「春の惑い」. 新宿駅付近の連れ込みホテルでコールガールの新井千恵が絞殺死体となり発見された。北海道出身の彼女は、故郷に帰りたくても帰れない事情があった。刑事の 片田良夫 と岡村は犯人を追うが、ほどなく山崎浩が自首して来た。彼も北海道で姉弟二人で耐え忍んで生きてきた人物だった。上京した浩は、苦しい生活の中、不幸な行き違いが原因で事件を起こしてしまったのだ。だが、そんな浩を待ち受けていたのは、皮肉な運命のいたずらだった。 エピソード「片隅」. 覚醒剤に溺れた過去を持つ岩波由紀子は、理解のある夫の岩波隆夫と結婚し、自然豊かな郊外に越して来た。ある日、由紀子は牛乳配達の男性と顔を近づけて話しているところを、噂好きの巡査の妻、田所房子に見られてしまう。漠然とした不安から、房子と距離を縮める由紀子だったが、彼女の誘いを断ればひどい状況に陥るとの恐怖に苛まれる。そんな中、房子に誘われたジョギングで、妄想が加速した由紀子は、房子を川に突き落としてしまう。 エピソード「腐葉の森」. 見合い結婚が決まった岡村美智子は、愛していた既婚男性への未練を断ち切れず、苦しんでいた。そんな時、父親で刑事の岡村一平から旅行に誘われる。30年前、張り込み中だった父親は、道ならぬ恋に苦しみ、その恋は悲痛な形で終わりを告げる。旅先の旅館の女将から、その話を聞いた美智子は、父親の心中を察するのだった。 エピソード「埋火」. 新聞社で社会部記者のエースだった前田は、田舎の通信部に配属になる。やる気をなくした前田だったが、火災で高齢の夫婦が亡くなるという事件が起こり、両親を介護していた28歳の女性にスクープの匂いを嗅ぎつける。面会謝絶の彼女から強引に自白を引き出し、記事にした前田だったが、女性は自殺。周囲から責められる中、前田の妻が産気づき、彼が病院に駆けつけると、意外な人達が彼を待っていた。 エピソード「左遷」. 出所を控えた受刑者の大塚まゆみは、医務室の落合駿介からスイミングのコーチの仕事を紹介される。かつてまゆみは水泳選手として、モスクワオリンピックで期待を一身に集めていたが、その重圧から逃れようとして妊娠。だが、コーチと恋人からいいくるめられ、まゆみは堕胎する。まゆみのタイムは程なく回復したが、そんな中、日本のモスクワオリンピック不参加が決まった。しかも、まゆみを待つと言っていた恋人の噓が発覚し、彼を刺したまゆみは刑務所に入ったのだった。 エピソード「さかな」. 人々から忘れられたような駅で、悲し気な女性は4日ものあいだ誰かを待っていた。その女性から、昨日で運行が休止した「高原三号」に乗りたいと言われた順二は、彼女を待合室に泊まらせる。のちに順二は彼女が横領犯だと知るが、警察に対し、女性が昨日「高原三号」に乗ったと咄嗟に噓をつく。順二から事情を聞いた順二の姉、理恵は男にだまされた女性に同情し、「高原三号」を本当に走らせてあげたらいいと提案する。 エピソード「夏の跡」. S県で「つくわ村病」が再び発生した。町の診療所の医者、佐田は、東都医大の助手だった頃、独自に「つくわ村病」の調査をしていたが、築岡教授の方針にそぐわず、大学を追われる。それからも佐田は、つくわ村に移り住んで研究を続けたが、役人に医事法規違反だと研究を阻まれる。以降、彼は職場を転々とし、今の診療所に落ち着いたのだ。ある日、佐田のもとを、再発した「つくわ村病」の拡大防止に協力してほしいと築岡が訪れる。築岡は佐田に、恥を忍んで、10年前に発生した「つくわ村病」は、築岡が東南アジアから取り寄せたサルが原因だったと打ち明ける。 エピソード「遠い唸り」. サナエ・マルホーランドは、35年振りに日本の地を踏んだ。サナエの相手をするよう父親に頼まれた栗原清美は、サナエについてよい事は聞かされておらず、そっけない態度を取る。清美の友人達も交えての食事の席で、サナエは15歳で子連れの娼婦になり、米兵と結婚してアメリカに行かざるを得なかった当時の状況を語るのだった。 エピソード「八月の空」. 台風の上陸と共に女子大学生が殺されるという連続殺人事件が発生した。捜査一課の刑事、 片田良夫 は、雑誌記者の久美との会話から、犯人はマスコミによる犯行記事が、自分の社会的評価だと錯覚しているのではないかと疑う。そして、ある雑誌で特集されている大学と、その後に殺された被害者の大学がすべて一致している事に気づく。これにより事件は早期解決するが、犯人の犯行動機は、あまりにも身勝手で稚拙なものだった。 エピソード「動機」. 悪徳金融業を営む冴木治美には、10年前に亡くなった夫の冴木とのあいだに順一という子供がいた。治美は16歳の時、父親の借金の肩代わりに冴木に売られて来たのだ。治美は鬼のような冴木を憎んでおり、発作をおこした冴木に薬を渡さなかった事から、冴木は死亡し、その後、治美は順一を施設に預けたのだ。ある日、闇の世界と通じている相沢という男に、治美はその過去を知られ、順一を誘拐される。 エピソード「掌の影」. 新幹線が開通したある北国で、北上県会銀行の行員が心中するという事件が起きた。男性は議員に対する収賄容疑のあった大村支店長であり、女性の戸田信子の首には吉川線 首を絞められた時ヒモをとろうとして、自分の首に手の爪で作った細い傷跡 があった。口封じで殺されたと睨んだ森脇透検事は捜査に乗り出す。検視をやり直し、男女が別々に死んでいたと判明するや否や、透は命を狙われる。その後、透は収賄の容疑で北上銀行の幹部全員を逮捕する。捜査は行き詰まりを見せるが、透は自分を轢き殺そうとした殺人未遂の容疑で、県会議員の太川源治を任意同行する。源治は透の親代わりとなって彼を育ててくれた人物だった。源治は増収賄の事実を自白後、透に裁いてほしかったとの遺書を残し、自殺する。 エピソード「腐敗 前編・後編 」. ある晩、タクシー運転手は一人の男性を乗せるが、追いかけて来た若い女性を振り切って発車した。その男は戸川啓一という一流商社「四谷商事」の専務で、タクシー運転手にとって因縁の相手でもあった。彼が「四谷商事」に入社した研修期間中に、戸川は老人を車で轢き殺し、彼に身代りを引き受けさせたのだ。翌日、愛人を殺害した容疑が戸川にかかり、タクシー運転手だけが戸川の無実を証明できる存在となる。過去の事件で自分を裏切った親友の安田に呼び出されたタクシー運転手は、苦い再会の時を過ごす。 エピソード「空白の走行」. 当時大学生だった弓子はフリーカメラマンの若林と組み、ビニ本のモデルをしていた。彼女は幼い頃から貧乏だったので、きらびやかな夢を持っていた。山岳写真が専門の若林は、いっしょにこの世界から足を洗って結婚しようと、弓子にプロポーズする。そんな矢先、若林は撮影中に、ヤクザに襲われた弓子を助け、傷害罪で捕まってしまう。若林に別れを告げた弓子だったが、3年経った今も、言葉とは裏腹に彼を待っていたのだ。 エピソード「砂時計」. 新宿歌舞伎町の水溜りで溺死した女性は、その界隈では「添い寝のノブちゃん」と呼ばれていた。だが彼女が掛けていた生命保険にはなぜか「小山あけみ」の名前が使用されており、私立探偵の乾真人は、弁護士の神崎智子とノブの生まれ故郷、琵琶湖へ向かう。そこでノブには戸籍がなかった事が判明するが、保険会社は本物の「小山あけみ」が夫と義理の息子に殺害されたとして、支払いを逃れられたと高笑い。契約時の生存調査がいい加減だったと憤った真人は、ノブを思い、街をさ迷う。泥酔した真人は水溜りに顔を突っ込み、その時はじめて、ノブの気持を理解するのだった。 エピソード「顔のない群れ 前編・後編 」. 妻のかなえが家を出て行くという日、会社員の吉沢の乗った電車が踏切事故に遭遇。自分の将来がかかっている会議を控えた吉沢は、必死で会社に向かおうとするが、そんな中、電話で上司に激しく叱責され、逆切れしてしまう。空しい生存競争に取り憑かれていた事に気づいた吉沢は、踏切事故で死んだ子供に花を供え、自分勝手な生き様を振り返るのだった。 エピソード「踏切り」. 町長選に立候補した大村順一は、この町の人間への復讐心を秘めていた。ぐったりしている新谷の伯父を過酷な選挙運動に追い立てるのも、昔、この町の新参者だった両親が、当時の選挙戦で酷い仕打ちを受けたからだった。病弱だった順一の父親は、新谷の伯父に選挙運動に無理やり参加させられた事が原因で死亡。さらに母親は選挙責任者にされ、選挙違反の罪を被せられたのだ。しかし新谷の伯父が危篤状態となり、順一の正気を疑った順一の妻は、ある決心をする。 エピソード「熱い砂」. 友禅染の図案師として将来を嘱望されていた加藤修は、高校生だった佐知子と恋に落ちた。ある日、ヤクザ風の男に佐知子が襲われ、修はその男を殺害してしまう。だが、金子というヤクザに助けられた事から、やがて二人の運命は狂い始める。東京でヤクザになってしまった修は、佐知子を愛するが故、彼女を突き放す。そんな中、下っ端ヤクザの責任を金子に取らされ、修は自首する。金子が若い女性に銃で撃たれて死亡したと刑事から聞いた修は、逃亡し、あだし野に向かう。 エピソード「あだしの 前編・後編 」. 家出して来た人妻を自分の部屋に滞在させているトラック運転手の黒は、お節介が止まらず、相棒の健太に注意される毎日を送っていた。今度は、ドライブインを作るという老夫婦が気になって、黒は声を掛ける。その後、警察にやっかいになった老夫婦を、黒は部屋に泊める事になる。老夫婦の夫は教師だったが、夢を持たない子供の多さに愕然とし、妻の夢だったドライブインを建てる事を思いついたのだ。長距離の仕事で家を空けた黒達は、帰りの運転中、老夫婦と人妻が大きな木を倒そうとしている姿を目撃する。 エピソード「挽歌」. 課長の石原は、派閥争いの余波を受け、課の縮小を命じられる。子会社へ出向させる候補となった小山は、家庭の事情でしばらく欠勤。その日から、石原は帽子をかぶってサングラスをかけた怪しい男につけまわされる。小山がその男の正体ではないかと疑う石原だったが、小山も参加した課の飲み会で、例の男が店に入って来た。男を追いかけた西田は、その正体が派閥争いに敗れた西田本部長だった事に愕然とする。 エピソード「真昼の漂流」. 何かに追われるように仕事をこなす俳優の緑川道夫は、精神的に余裕がなくなり、旧知の仲であるマネージャーの森山にも当たり散らしていた。森山にせっつかれ、道夫は夜遅くに初産の妻が入院する病院を訪れる。だが、赤ん坊は一声泣いて死んだのだった。帰ろうとした道夫は、その時、赤ん坊の泣き声を耳にする。それを機に、道夫は一瞬でも生きていた自分の子を思い、蝉の様に生き急ぐ必要はないと気づくのだった。 エピソード「冬の蝉」.
タクシー運転手の詩人は、人生が不幸続きだったせいもあってか、石川啄木に傾倒し、自分は悲しい詩を書くために生まれて来たと思い込んでいた。詩人は監禁されたヤクザの家から子供を誘拐し、さらに同棲していたホステスの節子を刺し、北海道にやって来たのだ。 エピソード「堕ちる」. 横田 エピソード「置き去り」に登場する。大手商社「伊勢崎商事」で山脇と同期のライバルだった男性。名古屋のパルプ専門会社に出向になった事をきっかけに、自分と同じく出向になった山脇と温泉旅行に行くほどなかよくなる。多忙を極めていた頃、お前なんか父親じゃないと食ってかかって来た息子に、首元に傷を付けられた痕がある。出向してから1年後に他界する。. 電車の向かい側に座っていた男性が、トンネルを出た瞬間に消えてしまう。32歳の女性は、亡くなった父親に似ているその男性を探してほしいと、私立探偵の松本源助に依頼する。30年前、源助が見合いを勧められた日、息子の松本良夫は、電車の中で母親の百合子の姿をはっきり見たと言っていた。その話を思い出した源助は、女性は父親の幻覚を見たのだと結論づけたが、半年後にトンネルの出口付近の窪地から白骨化した遺体が発見される。 エピソード「過去を持つ愛情」. 水田 エピソード「時間割り」に登場する。売れっ子脚本家の男性。可南子の父親のいとこ。高校2年生から大学を卒業するまで、可南子の家庭教師をしていた。噓つきで怠惰で、わがままで、いい加減な性格だと小学生の可南子に思われていた。人によって人生の時間割が違う、という持論の持ち主。のちに可南子の名前を書き連ねた原稿用紙を自分の留守中、可南子に見られてしまう。可南子には「オジ様」と呼ばれている。. 両親を交通事故で失い、祖母に育てられた美雪は、入社以来初めて長期休暇を取り、具合の悪い祖母を自宅療養する事になった。祖母の厳しさは尋常ではなく、幼い美雪は強くなるしかなかった。祖母は仕事しか頭にない美雪を嘆かわしく思い、彼女に最後のしつけをするべく、わがままに振る舞うのだった。 エピソード「祖母のしつけ」.
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春江さん夫妻の例は、「社会的責任をそれぞれが全うしたうえでの、娯楽としての浮気」とも言えます。「妻容認の浮気」に対し、外部がとやかく言う筋合いは 私も28歳の時、先輩の紹介で伴侶を得ました。結婚生活は、充実していましたが、ふと我に返るとあなたのことが思い出されて、とても切なくなりました。 毎年 Please note that the park tour was filmed at various times between 20and lodges may have been upgraded during this time南条 浩一 なんじょう こういち エピソード「その時から」に登場する。世界中を相手に事業を展開させている南条一族の男性。南条太の甥。学生の頃は英語や経済に興味がなく、小説や音楽ばかりを好んでいた。だが南条家のホープだった叔父の太に、金がすべての時代になると、厳しく勉強させられた時期もあった。今や人が変わったように隠遁生活を送る太に、たびたび呼び出されるようになる。. 朝川 エピソード「一枚の絵」に登場する。大劇団「橋」を主宰している男性。金に物を言わせ、外国で当たっている演目や小劇団が長い時間をかけて育てた演目を横取りして大きくなった。経済的に貧しく大学に通えなかったため、幼なじみの由紀の通うK大学の演劇部にテンプラ学生として参加していた。由紀を愛していたが、献身的な由紀を利用しつくして捨てた過去がある。平木と再会し、幼い頃美術館で見た絵画との出会いが、その後の演劇人生を決定した事を思い出す。. 今一つ生きている実感が湧かない高校生の小野寺友理恵は、路上に不思議な建物の絵を描く青年が自分の父親、小野寺の息子だと知ってしまう。彼は、カンボジアで特派員をしていた父親と現地の娘とのあいだに生まれた子供だったのだ。クーデターで娘が死んだと思った小野寺は帰国。友理恵の母親と結婚したのちに、子供が目の前に現れ、父親は彼を施設に預けたのだ、と友理恵に告白する。 エピソード「路上日記」. 修 エピソード「天国の午後」に登場する。歩行者天国にいる若い男性。リーゼント頭で黒いサングラスをかけている。毎週、歩行者天国を訪れる不満気なサラリーマンに興味を持ち、交流を深めていく。サラリーマンの元妻と付き合っており、毎週お手当てをもらっている。ちなみにサラリーマンとサラリーマンの元妻が、夫婦だったという事はまったく知らない。. 幸子 エピソード「よどみ川」に登場する。東京の女子大学を卒業して、大手の広告代理店に勤務する女性。不倫関係だった上司と別れ、帰郷。同じ高校だった男性の伝で市役所に就職し、観光課のチーフに抜擢される。東京と男に対する執着が強く、男を見返してやろうとパンフレットを作るが、大失敗してしまう。. サナエ・マルホーランドは、35年振りに日本の地を踏んだ。サナエの相手をするよう父親に頼まれた栗原清美は、サナエについてよい事は聞かされておらず、そっけない態度を取る。清美の友人達も交えての食事の席で、サナエは15歳で子連れの娼婦になり、米兵と結婚してアメリカに行かざるを得なかった当時の状況を語るのだった。 エピソード「八月の空」. エピソード「薄彩 うすだみ 」に登場する。祖父の建てた「岩倉ホテル」で働く女性。慶子の妹で、両親は亡くなっている。兄を敬愛していた慶子と、小宮英太の愛憎劇を間近で見ていた人物で、慶子が実は小宮を愛しているのを知っていた。. 息子の英太にせがまれて飼ったハムスターの母親が、子供を食べてしまったところを目撃した黒崎武は、英太に本当の事が言えなかった。武の父は作業現場で働く無骨な人間で、息子への愛情表現は小遣いを渡す事だけだった。そんな父親が武の拾って来た子猫を捨ててしまい、彼は一層父親が嫌いになった。そうした苦い記憶を辿り、英太に本当の事を話した武は、自分の父親が作業現場で墜落死した時に、自分の写真をポケットに入れていた事を思い出していた。 エピソード「写真」. 君原 エピソード「玩具の車輪」に登場する。パイロットの男性。片田良夫と矢崎とは、高校時代からの親友。約6年間、矢崎と航空学校と航空会社の訓練所に通っていた。自分より優秀だった矢崎がパイロットの適性がないと教官に判断され、自分の初フライトを終えた時に、航空機誘導員をしていた矢崎と残酷な再会をしてしまう。矢崎の行く末を誰よりも案じている。. ピザーラ【東京】 ピザを含む4,円以上のご注文1回で¥割引 ピザを含む2,円以上のご注文1回で¥割引. 江上 美津子 エピソード「操車場」に登場する。操車場がある町で育った女性。学生時代は下村明夫と淡い恋愛関係にあった。学校を卒業して上京し、30年ぶりに帰郷して操車場で自殺。東京では地位のある人間の愛人として暮らしぶりはよかったという。学生時代、明夫には、生きる気力を失いかけた時、操車場に戻って来ると語っていた。. 優秀だった自分が手にしたモノはほんのわずかだと悟ったディーラーの男性は、小学校6年生の娘に英才教育を施す。娘が道草をするのも許さなかった彼は、娘がくも膜下出血で亡くなった際も、仕事で側にいてやれなかった。仕事が終わった帰り道、彼はここはどこだとうそぶいているエリート社員と出会い、朝方ビールを飲む事になる。 エピソード「道草」. 乾 真人 エピソード「顔のない群れ」に登場する。法律事務所から依頼を受けている私立探偵の男性。年齢は38歳。数年前は上級職に合格して警視庁に入り、地方で捜査課長をしていたエリート。だが今は金が入れば大酒を飲む、といういい加減な生活を送っている。両親を20年前に事故で亡くし、神崎智子の父親・神崎総一郎に生活の面倒を見てもらっている。暴力団を追い詰めていた際、暴力団から嫌がらせを受けてノイローゼ気味になった妻の秋子と子供を琵琶湖で亡くしている。. 新幹線が開通したある北国で、北上県会銀行の行員が心中するという事件が起きた。男性は議員に対する収賄容疑のあった大村支店長であり、女性の戸田信子の首には吉川線 首を絞められた時ヒモをとろうとして、自分の首に手の爪で作った細い傷跡 があった。口封じで殺されたと睨んだ森脇透検事は捜査に乗り出す。検視をやり直し、男女が別々に死んでいたと判明するや否や、透は命を狙われる。その後、透は収賄の容疑で北上銀行の幹部全員を逮捕する。捜査は行き詰まりを見せるが、透は自分を轢き殺そうとした殺人未遂の容疑で、県会議員の太川源治を任意同行する。源治は透の親代わりとなって彼を育ててくれた人物だった。源治は増収賄の事実を自白後、透に裁いてほしかったとの遺書を残し、自殺する。 エピソード「腐敗 前編・後編 」. 高齢のタクシー運転手 エピソード「砂上の設計」に登場する。橘健吾を那智勝浦まで乗せたタクシー運転手の男性。7年前はバスの運転手をしており、バスを運転する最後の日に、写真を忘れた健吾の顔を覚えていた。そのため、発覚を恐れた健吾に殺害されてしまう。. インスタで私だけにいいねしない同担さんについてなのですが、 他の方のストーリーや投稿にはいいねしてるのにほんとに私だけにはしてくれません。 でもその方は同担拒否じゃないんですむしろ大歓迎らしいです 相互なのにDMも全く返してくれませんし、 これってなんでなのでしょうかт ̫ т 実は同担拒否だったりするのでしょうか?仲良くしたいのに悲しいです. 旦那がムカつく件について。 生後1ヶ月の息子がおり、育休で休みになります。 保健師さんの家庭訪問 授乳 奨学金の手続きに必要なものを取りに役所 授乳 買い物 帰宅 授乳・寝かしつけても寝ない・夕飯準備 って感じの1日でした。 旦那は育休終わって仕事復帰、 頃に帰宅し草野球へ出かけてに帰宅 ご飯作り終わっても寝いて泣くため 旦那が帰ってくるまでお風呂に入れず添い寝 帰宅後、夕飯、息子のお風呂に入れました。 ご飯食べる前にお風呂にしようとすると 旦那が、食べ終わってから入れてとのことで 旦那が先にご飯食べ終わったから入れるかと思いきや、私がご飯終わるまで子供をあやして終了 子供をお風呂中は、本人もお風呂へ入っていき お風呂上がってきたので、私もお風呂するからというと どっか出てたわけ?とこに?と少し怒り目 犬も一緒に暮らしてますが、おしっこを外してしまい旦那が注意し拭いてました。 拭いてるのを確認してたので、そこを歩くと なんでそこ歩くの、見てわからんのかとまた怒る 休みだから日中暇してる訳では無いし 私にだって用事がある訳なのに 旦那の態度がむかつきすぎて 最近喋りたくもないし一緒にいて疲れます 産後うつなのかなと思うほど 子供に対しては何も思いませんが、旦那が本当に無理になって来てて、性欲すら全くもって湧きません。 みなさんは、旦那さんへの対応どのようにしてますか? 補足 ちなみに、旦那には最近顔死んでるねとは言われます 気づいているなら気遣えよって思いつつ 私も初めての子育てて奮闘してる中、旦那は呑気 お互い初めてだから勉強しながらなのに、旦那が沐浴すら毎日隣で見てるのに出来ないのかムカつきます. 野崎 洋平 のざき ようへい エピソード「教官の雨」に登場する。女子少年院「K女子学院」の教官を務める既婚の男性。年齢は34歳。この仕事が好きで、誇りと熱意を持っている。受け持った院生の中で、最も悲しい人生を歩んで来た少女の菊島あけみが強く心に残っており、あけみからの手紙が途絶えた事を心配して、彼女の行方を探している。. まさえ エピソード「扉」に登場する。ロングヘアの女性と同じ工場で働いていた女性。ショートカットの髪型で気性が激しく、人の迷惑を考えないところがあるが、つねに強く正しくあろうとした人物。友人だったロングヘアの女性と同じ工場のエンジニアの男性を好きになり、妊娠して流産した事を誰にも言わずにいた。ロングヘアの女性が子供ができたと噓をついて彼を奪ったせいで、飛び降り自殺する。. サトシの父 エピソード「約束」に登場する。百貨店に勤めている男性。年齢は30歳。既婚者でサトシという男の子の父親。妻や同僚からオジンくさいといわれており、30歳になって原因不明の無気力さを感じるようになった。自分の父親から初めて自転車を買ってもらった感動を思い出し、サトシに自転車を買ってやろうと思いつく。. 池沢 善二 エピソード「午後のフットワーク」に登場する。30年前の強盗殺人事件の犯人として服役中、肺炎をこじらせて死亡した男性。当時フェザー級2位のボクサーで、リングネームは「ラッシュ池沢」。30年前、二人暮らしの母娘が殺害され、被害者の娘と付き合っており、さらに娘の胎内の子供が池沢善二の子ではなかった事から容疑をかけられた。試合に出してくれれば無罪という事がわかると担当刑事の藤井に訴え、ファイター常田との試合には勝つ。しかし、常田が自分に不利な証言をしたため、逮捕された。死ぬ前に藤井に送った手紙には、金と名誉のためだけではない、最高の試合だと思える戦いが一度でもできた事を感謝していると記していた。. 真美がプレゼントした海外旅行の途中、真美の母は飛行機事故に遭い、帰らぬ人となる。叔父の杉田君夫と現地に向かった真美は、母親の病歴に人工中絶の文字を見つける。過去の記憶を紐解いた真美は、母親と杉田の秘められた関係を確信。女手一つで自分を育ててくれた母親にも青春があったと、真美は安堵を覚える。 エピソード「陽のあたる影」. ヤクザとつるむようになった男子生徒に、体を張って殴りかかった女教師は本気だった。彼女の母親が出て行き、グレていた15歳の時、彼女を本気で殴った父は泣いていた。かげろうを見るたびに、女教師はその時の父親を思い出すのだ。女教師の殺気を肌で感じた男子生徒は、彼女の真意をくみ取るのだった。 エピソード「大人」. 竜一の父 エピソード「父」に登場する。国家のためにスパイ活動をしていた軍人男性。現在は車椅子で生活している。シベリアの木材を買い付ける商人と身分を偽り、東京から竜一を呼び寄せ、アムール川で軍艦や船舶の動きを調査させていた。戦後、国家に裏切られ、息子を二重スパイの罪から守るべく、帰国してからずっとボケたふりをしている。. 野口 明 エピソード「傷」に登場する。ボクサーの男性。世界J・W級タイトルマッチ4度目の防衛に成功した。水商売をしている明の母の息子で、母子家庭で育った。何不自由ない暮らしを送っており、ハングリー精神のかけらもなくチャンピオンになったとインタビューで答えている。しかし、これはマスコミが喜びそうな人間を装っているだけで、実は必死で努力している。ややひねくれたところがあり、自分の顔に傷をつけた母親を恥じ、その母親を許せないでいる。. 安井 エピソード「距離のない行進」に登場する。通産省参事官を務めている男性。今春官庁を退官し、城南大学経済学部の教授をするかたわら、経済評論家として活動する予定。幼少の頃、自分の家のお手伝いをしていた中村サダと、サダの恋人だった松吉が大好きで、サダが別の男性と結婚した事に疑問を持っていた。サダを自分の息子の結婚式に招待するが、彼女が既に他界している事を知る。サダには「ぼっちゃん」と呼ばれていた。. 子供用自転車を買って帰ったサトシの父は、無感動なサトシに落胆する。1か月前、彼はふと父親が買ってくれた自転車を思い出し、倹約して自転車を買う費用を捻出したのだ。だがある日、彼はサトシの自転車の機種が変わっている事に気づく。そして、働く事しか知らなかった自分の父親を思い出し、そんな父親が約束を守ってくれた事が、子供心に一番うれしかったと気づくのだった。 エピソード「約束」. 正一の母 エピソード「日々」に登場する。永野正一の母親。喫茶店「ざぼん」を経営しているシングルマザー。見栄や体裁をつくろうのが好きで、息子を有名私立小学校に通わせている。酒好きでいいかげんな夫は酔っ払ってひき逃げされる。しかし保険も勝手に解約していたため、お金も下りなかった事から、夫を人生の敗北者と軽蔑している。好きになった男性と駆け落ちするが、のちに水死体で見つかる。. 西田 エピソード「真昼の漂流」に登場する。石原と同じ会社で本部長を務めていたダンディーな男性。石原をこっそり尾行していた人物。派閥争いに敗れて会社を去った。出世だけを生きがいにしていたので、半年間でめっきり老け込み、妻とは離婚した。やる事もなく、毎日ベンチに座って自分の人生は一体何だったのかと考えていた時、石原を見かけて尾行してみる事を思いつく。. 様々な時代、人と人とが出会い生まれる運命の波に、小舟のように翻弄される市井の人たちの喜怒哀楽、愛憎を描いたヒューマンドラマコミック。小学館『ビッグコミックオリジナル』年7月5日号から年12月20日まで掲載。年、第30回「小学館漫画賞」受賞。年テレビ東京にてアニメ化。反町隆史、唐沢寿明らが声優を務めた。 正式名称 人間交差点 ふりがな ひゅーまんすくらんぶる 原作者 矢島 正雄 漫画 弘兼 憲史 ジャンル ヒューマンドラマ 関連商品.